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旭化成ホームズ様に取材をさせていただきました!

  • 執筆者の写真: Dxstudent(s)
    Dxstudent(s)
  • 7月31日
  • 読了時間: 7分

更新日:8月1日


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旭化成ホームズ株式会社は住宅事業を中心に展開している会社です。旭化成グループ全体では、住宅領域、ヘルスケア領域、マテリアル領域の三つの事業領域があり、会社全体の現場密着型のデジタル改革を通じて新たな価値創造を目指し、DXを推進しています。このような取り組みにより、デジタルトランスフォーメーション銘柄に2021年からなんと5年連続選定されています。


取材では、以下の3名の方々にお話を伺いました。


旭化成ホームズ株式会社

 開発第二事業本部 再開発営業部 事業推進室 担当課長 野城様

旭化成不動産レジデンス株式会社

 経営戦略部 部長 兼 事業戦略室 室長 逆井様

 経営戦略部 DX推進室 室長 茂田様

株式会社コネプラ

 代表取締役社長 兼CEO 中村様



【取材内容】


①旭化成グループ全体としての取り組み


会社独自のデジタル改革のロードマップを作成し、「デジタル導入期」、「デジタル展開期」を経て、2024年からは「デジタルノーマル期」と呼ばれる、デジタル化を当たり前に導入させることを意識し推進し続けています。特に全社員を対象としたデジタル専門人材の育成に力をいれており、経営をデータを使って分析することによって業務の成長をはかっています。具体的には「DXオープンバッジ制度」と呼ばれる社内教育プログラムを実施しています。プログラムはレベル1から5の5段階のオリジナルの学習コンテンツで構成され、テストの合格者にのみオリジナルバッジを付与するというシステムです。全社員がレベル3を終了することがゴールとなっており、人材育成によって社内全体の意識を変え、組織風土をより良いものへと変革しています。

またcopilotという生成AIを会議資料作成や議事録の作成の際に活用することによって、業務効率化を推進しています。






②旭化成不動産レジデンスでの取り組み


旭化成不動産レジデンスは都市部を中心に賃貸管理事業、不動産流通事業を展開しています。主に、集合住宅事業であるヘーベルメゾンの賃貸管理事業や不動産の売買仲介、ヘーベルハウスの買取販売、新築分譲マンションアトラスの販売等、幅広く事業を展開しています。そしてヘーベルメゾンを中心に12万戸を超える賃貸住宅物件の管理をしており、その数は都内23区の賃貸管理戸数ではなんと一位となっています。

具体的な取り組みとしては入居者の快適な暮らしを実現させるために、ペット共生型賃貸住宅や女性専用住宅など暮らしを豊かにする様々な住まいを提供しています。子育て共感型賃貸住宅「BORIKI」では入居者の子育ての不安を共有し合い、入居者同士での助け合いをすることができる環境を提供しています。子育てコミュニティを形成することによって、多くの子育て世代がもつ育児における不安や悩みを軽減することができます。以上のような社会のニーズに合わせた事業を実施し、社会課題の解決に大きく貢献できる人々の暮らしに寄り添う事業を展開し続けています。

 DXの導入事例としては賃貸管理アプリを活用することによって、オーナーと居住者双方の満足度向上につなげるだけでなく、社員の労働負担の低減につながっています。このアプリによってオーナーが保有する物件の経営のサポートだけでなく、居住者が安心して住むことができる住居を提供しています。スマートロックシステムの導入により、再配達を減らすことで宅配事業ドライバーの労働負荷削減に貢献したり、共働き世代の多い現において、お子様が鍵を忘れてしまっても、親がスマホによる遠隔操作で開錠したりすることができます。

「豊かな暮らしと街を明日の人々へ」というパーパスのもと、数々のDX事業を活用しながら、高い安全性とともに社会課題に積極的に取り組む不動産企業を目指して、事業を拡大しています。





③株式会社コネプラでの取り組み

株式会社コネプラは、旭化成グループから2022年に生まれた社内ベンチャー企業です。SNSなどデジタル上のつながりが重要性を増す現代においても、地域の防災連携や災害時の共助といった地縁的なつながりは、今なお非常に大切な要素です。しかし、現代の生活様式や都市化の進行、プライバシー意識の高まりなどにより、ご近所付き合いは以前に比べて希薄になりつつあります。そうした時代背景の中で、コネプラはデジタルとリアルの両輪で、新たな地域コミュニティのあり方を提案しています。

同社が提供するサービス「GOKINJO」は、匿名性やオンラインの気軽さを取り入れながらも、災害時には信頼できるつながりとして機能することを目指した、狭域コミュニティプラットフォームです。主に集合住宅を対象とし、住民同士が“ちょうどいい距離感”でつながる仕組みを提供しています。ここで重視されているのは、昔ながらの密接な近所付き合いとは異なる、“今どき”のライフスタイルに合ったちょうどいいご近所付き合い。リアルとデジタルを無理なく組み合わせることで、新しいかたちの共助のあり方が生まれています。「GOKINJO」では、専用のアプリを通じて入居者同士が情報を交換したり、モノを譲り合ったりすることができます。実際に、家電や衣類、食品などがアプリ内でやり取りされているほか、機械の共同購入など、マンションという狭域性を活かした活発な交流が行われています。こうした日常的な小さなつながりを積み重ねておくことが、非常時にお互いを助け合う“win-win”の関係性へと発展していくのです。

デジタル上のやり取りにおいて懸念される「荒らし行為」などのトラブルについても、「GOKINJO」では匿名性を確保しながら、企業による運営・管理体制によって信頼性が保たれています。匿名性 × 会社による管理という設計が安心して利用できる基盤を支えています。

また、「GOKINJO」の設計には、マーケティング理論として知られる“2:6:2の法則”(組織や集団において、積極的に取り組む人が2割、どちらでもない人が6割、消極的な人が2割の割合で構成されるという経験則のこと)も意識されています。全体の6割を占める「どちらにも振れる層」に対して、地域での小さな成功体験や安心感を提供することで、その6割を積極的な2割へと引き上げていく。例えば、「いつも助けてくれる人だから自分も助けたい」と思えるような関係性や「このマンションってすごくいい場だな」と実感できる雰囲気づくりがその鍵になります。

さらに、“取り残されることへの不安(Fear of Missing Out)”という日本人特有の心理にも注目し、「自分もこの輪に入りたい」と感じられる仕掛けを通して、地域のつながりを自然と促進する工夫もなされています。

株式会社コネプラは、誰もが無理なく関われる“ちょうどいいご近所付き合い”をデザインしながら、地域社会の課題に寄り添い、信頼と安心を育むコミュニティづくりを進めています。旭化成グループの知見を土台に、スタートアップらしい柔軟な発想と機動力で持続可能な社会に向けた価値創造に挑み続けています。





取材を終えて…

DXstudentsの活動に参加して間もない私にとって、今回の取材はとても緊張していました。ですが、旭化成ホームズの皆様が優しく接してくださり、和やかな雰囲気をつくってくださったおかげで、緊張がほぐれ、とても有意義な時間となりました。当初、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉を聞いた際、とても堅苦しい言葉で自分たちには無縁のように感じていました。けれども、企業への取材を重ねる中で、DXは私たちの生活の中に根付いているものだと知り、身近なものとして捉えられるようになりました。今回は、住宅や地域とのつながりという視点からDXを捉える機会となりましたが、特に印象に残ったのは子育て共感賃貸住宅「BORIKI」や地域のコミュニケーションを促進する「GOKINJO」の取り組みです。どちらも地域のつながりが希薄になっている現代社会において、非常に革新的なアイデアであると感じました。

これからは、ただの「効率化」や「デジタル化」にとどまらず、個々のニーズに寄り添うDXが求められていくと思います。今回の取材を通して、現代社会のニーズに応えるDXの可能性を感じることができ、私たちにとっても大きな刺激となりました。これからもDXstudentsとして多くの人にDXに関する取り組みを知ってもらうとともに、私たちもより一層理解を深めていきたいです。

改めまして、旭化成ホームズ株式会社様、旭化成不動産レジデンス株式会社様、株式会社コネプラ様、本当にありがとうございました!


取材にご協力いただいた皆様と


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取材日:2025年6月26日

記事作成者:佐藤なごみ(広報)、大竹文(広報)


 
 

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