top of page
検索
執筆者の写真Dxstudent(s)

りそなホールディングスさんからお話を聞きました!

りそなホールディングスは、4つの銀行を傘下に持つ持ち株社であり、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、みなと銀行で構成されています。りそなグループが掲げるパーパスは「金融+で、未来をプラスに。」です。今回は、りそなグループがどのようなDXに取り組んでいるのかについて取材させていただきました。


今回は、りそなホールディングスのDXに関する以下の3つの点について主に取り上げたいと思います。

1) DXに関連する具体的な商品・サービス。


2) DXを推進することができた環境。


3) 今後リリースを目指すDX関連のサービス。


DXの具体的な商品・サービス

1,グループアプリ

りそなホールディングスが2018年にリリースしたグループアプリは、7年目を迎えました。このアプリは、対面で会えるお客さまが全体の10%に過ぎない中ため、残りの90%のお客さまに対してもより良い金融サービスを届けるにはどうしたらよいかを考えた結果、開発リリースされました。アプリの特徴の一つとして、改善点が見つかると、アジャイル開発体制により短期間で迅速に対応し、改善を行っている点が挙げられます。外部から評価された点としては、画面が非常にシンプルで、お客さまにとって必要最小限の機能のみを利用できる設計にしている点です。


また、法人向けのアプリも昨年度にリリースしました。スタートアップ企業や中小企業では、代表者が営業から経理、総務など幅広い業務を担っているケースが多く、そのような方に向けて基本的な銀行窓口機能を一通り搭載したバンキングアプリのサービスを導入しました。このアプリは月額費用無料※で利用でき、振込や税金の納付などの簡単な取引を社長のスマホから気軽に行えるサービスを提供しています。※振込などの各種お取引にかかる所定の手数料は必要


DXを推進することができた環境

DX部門は、新しい価値を生み出し変革を目指す部署です。従来の、パソコンと向き合って一人で思考し、企画書を作成して上司に提出するというような個人作業中心のスタイルでは、新しい価値を生み出しにくく、イノベーションを促進しにくいと考えました。そこで、固定のデスクや椅子で働くのではなく、従業員同士が顔を合わせ、同じ画面上で情報を共有しながら意見を交わすことができる、ようなディスカッションを重視した環境を用意することで、多様な価値観や意見を取り入れ、新しい価値を創造する働き方改革が進められています。また、上司と部下の関係や、所属するチームに関わらず、様々な人と意見交換ができる環境が整えられており、自分の意見を言いやすい雰囲気が醸成されています。


これからリリースを目指すDX関連のサービス

1,医療機関におけるサービス

医療機関での課題として、診察を受けてから料金を支払うまでの待ち時間が挙げられます。この待ち時間を改善するために、決済サービスに強みを持つ大手決済代行事業者と提携し、クレジットカードなどの情報を事前に登録することにより事後決済が可能となるサービスの実現を目指しています。これにより、診察が終わった後に支払いを待つことなく、すぐに帰宅できるようになります。


2, 「タッチしないタッチ決済™」の共同研究

JCB、りそなホールディングス、ベスカの3社は、デバイス間通信技術を用いた新しい決済体験の構築を目指し、戦略的パートナーシップを締結しました。この取り組みは「タッチしないタッチ決済™」プロジェクトと呼ばれています。「タッチしないタッチ決済™」とは、来店したお客さまが持っているスマートフォンと、店舗に設置された決済端末や各種IoTデバイスとの連携により、スマートフォンの取り出しや画面起動といった操作を行わずに決済手続きを完了できる仕組みです。この技術が開発されると、バッグやポケットにスマートフォンを入れたままでも、認証から決済手続き完了までを行う新しい決済体験が可能になります。

参考

 


Q グループアプリを入れるうえで特に多かった改善点などはありますか?

多くの人が使用するアプリの操作ログなどを分析し、画面デザインや操作フローを変更するなどの改善を行いました。アジャイル開発体制によって、約150回のアップデートと1,000項目超にわたる改善を実施してきました。アプリは約6年前に開発されましたが、現在も引き続き改善を続けています。


Q DXを取り入れた先の理想像などはありますか?

目指す姿は、お客さまに新しい価値を提供し続けることです。対面と非対面の両方の良い点を融合させ、お客さまにいつでもどこでも最適なソリューションを提供できる環境を実現することを目指しています。


取材を終えて

りそなホールディングスさんにお話を伺い、DXについての新たな知見を深めることができました。個人的には、固定の机や椅子がないような柔軟な働き方ができる環境に非常に魅力を感じました。また、取材の中で何度もお話しされていた「お客さまに新しい価値を提供することを目標にDXの変革を行っている」という点や、「DXは目的ではなく手段である」というお話を通じて、DXが企業にとってどのような位置づけにあるのかを学ぶことができました。


りそなホールディングスさま、取材させていただきましてありがとうございました!

 


閲覧数:51回

最新記事

すべて表示

日本交通株式会社様に取材させていただきました!

日本交通株式会社では、「Japan Hospitality」を合言葉に首都圏、関西圏各地を中心に約9000台のタクシー・ハイヤーを運行している会社です。今回は、日本交通株式会社が取り入れているDXと取り入れたことによる利点についての取材をさせていただきました。...

bottom of page